西武ホールディングス、池袋旧本社ビル建替え計画を変更。線路上空も利用し延床面積倍増の4万3千平米


■ 西武ホールディングスは平成26年6月11日、西武鉄道旧本社ビルの建替え計画の変更を発表しました。これによれば、敷地面積を3,200平米から5,300平米に、延べ床面積を23,700平米から43,300平米に拡大しています。西武池袋線の線路をまたぐ2つの土地と線路上空を一体的に開発し規模の拡大を図る計画変更です。

■ 近年池袋で竣工した大型オフィスビルといえば、グリーン大通り沿いのニッセイ池袋ビルがあります。ニッセイビルは敷地面積1,975平米、延床面積21,912平米で21階建です。今回の計画変更により、敷地・延床面積ともにニッセイビルの倍以上となりますので、池袋のスカイラインを変える大型オフィスビルが期待されます。

■ 計画実現時の沿線への効果を以下の条件で考えてみました。
条件① テナントとして入る事業所は、新宿・渋谷といった他地域から誘致する。
条件② ビルと西武池袋駅の導線は、可能な限り短くする。
条件③ おおむね5千人程度が通勤する事業所とする(延床平米/8平米で換算)

効果① 勤務者の住替先の最有力候補は、池袋線沿線になると思われるため、沿線の住居用不動産購入および賃貸需要の増を見込める(最大5,000戸)。
効果② 勤務者の沿線定住により、勤務者を含めた家族分の生活関連サービスの需要増を見込める(最大1万2,500人分)。

■ 現在の住居から通い続ける方もいるでしょうし、世帯人数は平均値2.5人でのみなし計算ですが、沿線への影響がかなり大きい計画といえましょう。

■ 今回の変更により、着工予定時期が今年度から翌年度に、竣工予定時期が平成28年度から30年度に遅れる点は残念ですが、より魅力的な施設計画とテナント誘致のための期間と思い込んで、そっと応援。

所沢の開発計画まとめ(年度別)

所沢:ところメモ miyamaezaka.jp