1 所沢駅西口まちづくり事業が本格始動
所沢市は、平成28年度一般会計予算案に中心市街地整備費として所沢駅西口まちづくり事業に約3億円を計上しました。
これまで平成26年度に土地区画整理事業区域の都市計画決定、平成27年度に市街地再開発事業等の都市計画決定、土地区画整理事業の事業計画決定を行ってきた西口まちづくり事業が、いよいよ28年度から物理的に動き出すことになります。
2 28年度事業は3本立て
(1)歩行者動線の整備検討
所沢駅西口周辺のにぎわい創出のための歩行者ネットワークの検討がされます。
今回の対象区域にとどまらず周辺地域と回遊できるネットワークが構築でき、波及効果が見込めるプランが期待されます。
・ 所沢駅周辺歩行者ネットワーク計画等検討業務委託料 7,000(千円)
(2)所沢駅ふれあい通り線の整備
所沢駅西口土地区画整理事業と連動して所沢駅ふれあい通り線の整備を進められます。28年度は測量、西武線とのアンダーパス部分に対応する地質調査、この結果を受けた道路設計が進められます。
・ 測量委託料 6,364(千円)
・ 地質調査委託料 4,233(千円)
・ 設計委託料 14,040(千円)
(3)所沢駅西口北街区市街地再開発事業への支援
予算規模的にはこの部分が最も多く、区画整理に先駆けて先行して動き出した市街地再開発に対する補助金交付となります。
・ 所沢駅西口北街区市街地再開発事業費補助金 273,000(千円)
3 歳出予算の6割は国・県からの歳入で手当て
今回の3億円のうち、1億8千万円は国と県からの交付金および補助金を見込めるため、市の支出は差し引き1億2千万円程度になります。いずれも税金がもとであることに変わりはないのですが、補助金事業のメニューを上手に使い、市の支出を少なくして事業を行うことは重要です。
国庫支出金 社会資本整備総合交付金 (所沢駅西口北街区市街地再開発事業) 136,500
県支出金 埼玉県市街地再開発促進事業費補助金(所沢駅西口北街区) 45,500
4 50年後の所沢の発展を見据えた事業に
昭和40年代後半から計画され昭和62年に完成した所沢駅西口第一種市街地再開発事業は、所沢駅西口ロータリーや所沢西武をキーテナントとしたワルツビルが整備され、当初計画から40年経た現在の所沢の発展になくてはならない事業となりました。
今回の事業は、高度経済成長の余波がまだあった前回と異なり、少子高齢社会など逆風化での事業です。東口の駅ビル計画をともに所沢の今後の命運を握る事業といえます。
その事業面積や投資額は前回の事業を大きく凌ぐものとなります。完了まで困難もあると思われますが、権利者、住民の方の協力を得ながら、限られた予算と時間の中で最大限の工夫をして、所沢にしかない新しいまちが早くできるとよいですね。
➡ 所沢の開発計画まとめ(年度別)
➡ 平成28年度一般・特別・事業各会計予算(案)(所沢市)
所沢:ところメモ miyamaezaka.jp