所沢駅西口駅前再開発マンション、住友不動産が販売サイトを開設、2021年1月完成予定

 住友不動産が、所沢駅西口北街区第一種市街地再開発事業で分譲するマンションの、販売サイト「(仮称)所沢駅前 直結タワー計画」を立ち上げました。

1 所沢駅前に29階建ての再開発ビル

 公表された物件概要やイメージ図によると、階高は29階、商業施設は2階まで、所沢村山線(所沢駅西口通り)沿いに広場状の空地が設けられています。平成27年6月開催の原案説明会に沿った規模です。戸数は若干減り311戸となりました。

 住戸は南・東・西側、エレベーターと非常階段は北側、廊下は内側に配置するようです。
 

2 西口再開発事業が進展

 もともと西武鉄道の車両工場があったこの場所では、現在2つの大きな開発事案が進行中です。

 1つ目は今回の再開発ビル、2つ目は大規模ショッピングモールの整備です。
 あわせて西武線をアンダーパスして所沢駅の東西地域を結ぶ「所沢駅ふれあい通り線」の整備、ワルツビルと再開発地域の間を横切る「久米所沢線」の32m幅員への拡幅、公園の新設などインフラ整備が付随します。

 今回のサイト公表で、再開発事業が具体的に目に見えるかたちになりました。駅から見える風景もだいぶ変化しそうです。

3 ペデストリアンデッキが延びる

 今回の公表では、再開発事業にあわせたペデストリアンデッキの整備が予定事項として明記されました。

 所沢駅の乗降客数は、西口再開発事業の完成で、今の1.5倍になると西武鉄道は見込んでいます。所沢駅から西口再開発地域に向かう歩行者対応のインフラ整備として、「第4回所沢駅周辺まちづくり連絡協議会(平成28年10月開催)」では、2か所のペデストリアンデッキを久米所沢線上に新設し、大幅に増える歩行者を捌く計画が説明されています。

 その位置は、既設のペデストリアンデッキをみずほ銀行の角から延長し所沢駅西口入口交差点を越え再開発地域を結ぶ北ルート、ワルツ内の2階通路をそのまま延長し再開発地域を結ぶ南ルートの2か所です。このうち所沢駅前直結タワー計画の進展により、北ルートが先行して整備されそうです。
 
 北ルートの整備効果として、今回のタワーを含めた再開発地域のアクセス向上は言うまでもありませんが、所沢駅西口通り方面から駅まで安全に信号待ちをせずアプローチできるようになることは、地域住民にとってもメリットです。
 将来、ショッピングモールの整備にあわせ南ルートが開設されると、北ルートは駅への連絡任務を南ルートに譲り、再開発地域とプロぺ地域の二つの商業地域をつなぎ、まちの回遊性を向上させる架け橋の役割を担うことになりそうです。

4 今後の予定

 北ルートのペデストリアンデッキは、所沢市と所沢駅西口北街区市街地再開発組合の協定締結を経て、2020年3月に直結工事が完了予定。再開発ビルの完成は、その翌年の2021年1月とのことです。
 所沢の表玄関に位置する場所です。みんなの集える魅力的な広場と魅力的なお店がたくさん入ると良いですね。

5 建物概要

住戸数 311戸
完成年月 2021年1月
入居予定日 2021年3月
敷地面積 4012.60m2
建築面積 2369.80m2 
延床面積 38529.53m2
構造 鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)
規模 地上29階地下2階・塔屋2階
地目 宅地 用途地域商業地域
建ぺい率 60%
容積率 600%
駐車場 125台(その他店舗用)
自転車駐車場 468台(その他店舗用)  

6 ソース

(仮称)所沢駅前 直結タワー計画(住友不動産)
所沢駅周辺まちづくり連絡協議会(所沢市)
所沢駅西口再開発、新たに29階建複合ビル構想(サイト内)