1 12年ぶりの所沢入間バイパス延伸
所沢市は平成28年2月19日、都市計画道路飯能所沢線(2工区)のうち、現在の終点である岩崎交差点(所沢市大字山口)から北久米交差点(所沢市大字久米:スーパーあまいけ前)までの約850メールの区間を、2月26日午後3時に開通させることを発表しました。
なお、開通部分は片側1車線による暫定開通です。

飯能所沢線は、所沢市の入間市境と東京都境を結ぶ都市計画道路で、国道463号と県道東京所沢線バイパスとして整備が進められているものです。
大六天交差点から岩崎交差点までの部分(1工区)の開通は、平成16年8月30日でした。それから12年ぶりの延伸です。
今回の2工区の延伸では、近隣の町会等と調整により途中に3か所の信号機設置や一部接続道路の一方通行化など、より安全性に配慮しながらの開通となります。
2 開通の効果は
入間飯能方面へのアクセス
開通効果として、所沢中心市街から入間市方面へのアクセス向上、特に金山町交差点の混雑緩和が見込めます。
課題として、実際に市中心部からバイパスの北久米交差点方面に進むには、県道4号線の所沢高校入口交差点から西武池袋線の踏切を越えていく必要があり、この踏切あたりの渋滞が気になります。
将来的には、所沢駅前から延びる所沢村山線が駒形交差点から更に延伸し、西武池袋線をアンダーパスする路線が都市計画決定されています。
整備費用の負担をめぐり県と市の話し合いがまとまらず、なかなか計画が進みませんでしたが、26年度に道路設計に向けた測量が行われました。所沢駅西口からパイパスをつなぐ重要なアクセス道路であり、早期の事業化が期待されます。
市内通過交通の分散
入間飯能方面と東京方面の往来は、北久米交差点左折→じゅうにん坂交差点右折→柳瀬川沿いの道 と進むことで所沢市中心部を経由しない短絡ルートができます。
課題として、これにより柳瀬川沿いの道の交通量がかなり増えることとなるため、歩行者の安全対策が重要になりそうです。
4 今後の予定は
飯能所沢線はこの先、北久米交差点から松が丘のファミリーマート付近の松が丘東交差点までの整備(3工区)が予定されています。

3工区は、平成17年から県が国の事業認可を受けて事業開始されており、用地取得率は平成26年度末で約7割、工事は未着手です。
また、この先の都県境を超えて東京方面への接続計画があります。
2工区の開通以降、今後3工区および東京側の受入道路が整備されれば、東京方面とつながる幹線の一つが完成します。
➡ 都市計画道路飯能所沢線(2工区)の開通(所沢市)
➡ 所沢の開発計画まとめ(年度別)
所沢:ところメモ miyamaezaka.jp