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所沢中央病院(所沢駅東口)、病床数160床に倍増(その2)

 前回(その1)では、所沢中央病院の建て替えについて、医療体制充実の面をピックアップしました。今回(その2)では、まちづくりの面からみていきます。

1 所沢の道路交通スムーズ化のきっかけになるか

 所沢駅界隈の大きな課題として、「道路交通の貧弱さ」があります。

 所沢駅が西武池袋線と新宿線のジャンクションであることから、4方向から所沢駅に向かう線路により、各地域は関所のような踏切で分断されています。

そのため発生する道路渋滞や各地域の繋がりの弱さは、所沢の発展を阻害する主要因の一つといえるでしょう。

 この解決策として、計画(もしくは構想)されている道路が2本あります。1本目は、所沢駅の東口と西口をアンダーパスで結ぶ「所沢駅ふれあい通り線」。2本目は、所沢市北秋津地区土地区画整理事業とあわせて整備が予定されている、所沢駅東口の駅前通りを延長し、西武池袋線を交差して上安松方面を連絡する道路です。

2「ふれあい通り線」の起点は今回の病院前

 この2本の道路は、今回工事箇所に隣接するくすのき台交差点で交差します。

「ふれあい通り線」は、くすのき台交差点から西に、ドコモショップ前を抜ける道路を拡幅して作られる計画です。現在の所沢中央病院は、この拡幅線上にかかっているため、今回の隣接地の確保による新築・改築により、今後の整備に弾みがつくものと思われます。

 2路線が整備されれば、大踏切や所沢陸橋といった場所の渋滞が緩和され、市民の時間ロスによる経済的・機会的損失は低減されることになります。

 また、交差点に面する病院への救急搬送の迅速化により、病院機能を最大限活かすことができるでしょう。

 すべてが整備されるまでには一定の時間が必要かと思われますが、迅速な整備をのぞみたいところです。

3 所沢駅東口には医療施設が集積

 所沢の強みの一つは、前回(その1)で取り上げたとおり、医療体制の充実です。

 医療体制をさらに充実していくことは、まちにとって少なくとも3つの効果があります。1つ目は、これに魅力を感じる新たな住民を強く誘因する効果。2つ目は雇用の追加創出効果。3つ目は周辺地域からの「集客」効果です。

 特に今後の超高齢化社会では、商業施設以上に医療系施設が、まちに人を集めるきっかけになると思われます。
 所沢駅東口には、タイミングよく平成28年(2016年)春に大手医療機器メーカーである日本光電の技術研究所の移転が決まっています。

 さらに当該地域に医療関連事業所の集積を図ることで、例えば市内病院と日本光電の連携による先進機器の開発など、所沢全体に集積効果が流れるしくみがつくれればおもしろいですね。

所沢の開発計画まとめ(年度別)

所沢:ところメモ miyamaezaka.jp