東京ドーム5.7個分、所沢駅東口「北秋津・上安松土地区画整理事業」いよいよ事業開始

 長らく合意形成の調整が続けられていた、所沢駅東口徒歩圏内の区画整理事業がいよいよ開始されます。

1 所沢駅東口に2200人の新しい街

 平成29年4月3日(月曜)、所沢市は所沢駅東口での新たなまちづくりのため「所沢市北秋津・上安松土地区画整理組合」の設立を認可しました。
 
 これにより、東口駅前通りの延伸や既存樹林地の保護、公共上下水道などの都市基盤の整備が区画整理事業として行われ、有効な土地活用が図られることとなります。

2 対象区域は27ヘクタール

 対象区域は、北秋津字北ノ台、上ノ台、逢山、東境、生場、篠山、茨原前、中 山、屼山、下ケ谷戸、下川原、阿間巖下、牛沼道の各一部 、所沢市大字上安松字谷戸崎、清水久保、道上の各一部で、面積は27.2ヘクタールで、東京ドーム5.7個分の規模となります。

区域図

3 みどり豊かな都市基盤の整備で所沢の魅力をアップ

 今回の区画整理事業が完了すると、3つの面で所沢の魅力が向上しそうです。

 1点目は、良好な宅地の供給です。現在、ターミナル駅の徒歩圏内にも関わらず居住者80人のみの地域が、960戸2200人が住まう街になります。駅近に魅力的な宅地を形成することは、郊外都市が今後生き残るために大事なポイントです。

 2点目は、既存樹林地の保全です。所沢の魅力の一つに武蔵野の雑木林がありますが、施工区域南側の柳瀬川に向けた斜面や西武池袋線沿いの樹林地が、公園や緑地として未来にわたり保全されます。

設計図

 3点目は、市内道路交通ネットワークの改善の足掛かりです。今回整備される地区内幹線道路は、将来的には西武池袋線を立体交差して安松方面に延伸することが想定されています。

 現在所沢陸橋のみの所沢東口から東所沢方面に踏切なしで抜けるルートが、ゆくゆくは2本になり、道路事情が改善されるとともに所沢の都市としての拠点性が高まります。
 現在合意形成が進められている、若松町・牛沼・下松井地区の土地区画整理事業の着手が待たれます。

所沢市北秋津地区土地区画整理事業に係る戦略的環境影響評価報告書(平成15年12月 )

4 完成は10年後

 
 事業期間は平成29年4月3日から平成39年3月31日までと、10年スパンの一大事業ですが、順調に進むことが期待されます。

北秋津・上安松地区の所沢都市計画の変更について(所沢市)
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