所沢駅西口再開発、新たに29階建複合ビル構想

所沢駅の西口交差点に29階建の再開発ビルが建設されます。

1 「所沢駅西口地区 に関する都市計画の原案説明会」が開催

平成27年6月7日(日)、所沢市は「所沢駅西口地区 に関する都市計画の原案説明会」を開催しました。

西武の車両工場跡地を中心とする「所沢駅西口土地区画整理事業施行区域」内の一部地域を、第一種市街地再開発事業である「所沢駅西口北街区第一種市街地再開発事業」として指定し、土地利用の高度化を図るとのことです。
あわせて高度利用地区、用途地域、防火地域および地区計画の指定、変更等を行う内容です。

2 対象地域は?

対象地域は、駅前のスクランブル交差点から西南角地、りそな銀行などがある東住吉および日吉町の各一部0.6haです。
地域の北側を駅前から伸びる平成22年開通の所沢村山線が、東側は西武百貨店との間を走る中央通り線、西および南側は新たに設定される区画街路で仕切られるのが範囲です。

3 どんな建物が建つの?

建物の規模感は、高さが99.95m、用途は商業、業務および共同住宅等、予定住戸戸数は315戸予定されています。
市内の同等規模の建物は、御幸町のスカイライズタワーあたりです。

その他の都市機能として、区画の北側所沢村山線沿いに700㎡の帯状広場の設置が計画されています。
また、区画の東側には、中央通り線を32mに拡幅するための用地が用意されます。

原案説明会で掲示されたイメージ図では、2階までが商業施設であり3階以上が住居、いわゆるタワーマンションとなっており、駅前の一等地の活用法としてはいささか物足りないのではという意見がだされていました。

これに対して市は、イメージは現段階のものであり今後変わる可能性もある、区画整理のD地区において広域的な商業施設の導入を図る計画であるため、地域全体では商業集積を図ることができる、といった趣旨の回答していました。

高さが100m未満に設定されたという点は、地区の面積上の問題が大きいと思われますが、建築基準法では高さ100mがひとつの区切りとなっている(100mを超えるとヘリコプターの緊急着陸場を設置する義務が生じる)ため、より一層の高層化を図らないと採算がとれないとの判断と思われます。
しかしながら、昨今の開発(例えば武蔵小杉など)では、200m級のマンションが建設され街のランドマークとなっている事例もあります。

3 完成予定時期は?

再開発事業は、概ね5年程度での竣工をもくろむとのことです。
2020年ころには、スクランブル交差点の一角は現在とかなり異なった高度利用が図られた景色になります。

東町の再開発もほぼ同時期の竣工予定ですので、中央通り線は所沢駅西口交差点とファルマン通り交差点の2か所が同時期に改良されることになり、歩行者や車の交通の流れはかなり改善されると思われます。

なお、他の街区B地区やD地区の話は具体的な話はありませんでした。今後に期待です。
設置される広場は、緑があって、ヨーロッパみたいなカフェとかできれば楽しいですね。

所沢の再開発計画まとめ
2017年11月追記。▶️住友不動産による再開発ビルマンション販売サイトが立ち上がりました。

所沢:ところメモ miyamaezaka.jp